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2] HSDエンジン

HSDエンジンはビッグディールの結果、2000年に発足した新会社である。出資母体は従来の大型エンジン生産企業である韓国重工業、三星重工業と、大口ユーザーである大宇重工業の3社である。このうち、韓国重工業が過半数の株式を保有し、主導権を握っている。

 

表:HSDエンジンの概要

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注1:出資比率に関して、韓国重工業と三星重工業の対立が伝えられていたが、現地報道によると7月末に決着した。

注2:現地インタビューでは、工場新設に関しての言及は得られていない。

資料:現地新聞報道

 

現在のHSDの生産能力は320万馬力である。生産設備の現状は、次の表のとおりである。

 

表:HSDエンジンの生産設備現況

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資料:HSDエンジン

 

HSDの組織は、次の図のとおりである。合併により人事、品質保証、購買は統合されたものの、生産、営業、設計、アフター・サービスは、組織統合が行われておらず、1チーム(旧韓国重工業)、2チーム(旧三星重工業)と分かれた状況となっている。また、労働組合の反発が強かったために、合弁時に人員削減は実施されていない。従って、余剰人員の整理がつかない状況にある。

 

 

 

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