資料:韓国造船機資材工業協同組合/造船機資材2000
いずれにしても、国産化政策は当初の目標を達成しており、現在では曲がり角に来ていると見ることができる。
7. 韓国舶用工業界の代金受取条件
顧客からの代金受取条件はドル契約の場合はL/C現金払い、ウォン契約の場合は、サイト60日の手形が一般的である。
顧客が為替リスクを軽減する目的でドル契約になるケースが多く、「95%がドル契約」(E社)との回答もあった。全体としても半数を大きく上回るケースがドル契約となっている模様である。そのために、為替展望で苦心している模様である。(「為替見通しはもっとも頭の痛い問題である」(E社))
韓国の造船企業は、為替予約をそれほど行わないが、その理由としては、金利水準の高さが先物の魅力を減退させる、先物市場が未成熟、ないしは1年以上の先物の設定ができないといった点が指摘されている。
手形の場合は、IMF危機直後、サイトが伸びたケースがあったものの、現在では60日以内になっている。手形制度に対する不満も現地インタビュー調査では聞かれた。