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■韓国舶用機器企業との競争・強調を軸にした今後の日本舶用機器企業のあり方

・日本の舶用工業企業にとって注目すべき外部要因変化は、次のとおりである。即ち、

1) 韓国の造船業界の伸張と日本の伸び悩み

2) 韓国舶用工業の成長

3) 円高ユーロ安における海外市場における欧州製品との競争激化

4) 長期的には中国の台頭

これらはいずれも日本企業の国際競争力維持・強化に対して不利に作用することになる。

・このような中、日本の舶用企業は、あらためて、コスト競争力の強化、ないしは差別化の追及を求められている。

・日韓の競争力を軸に考えた場合、日本の舶用企業は、次の戦略に関し積極的に検討すべきである。

【日本の競争力が韓国を上回っている品目】

現在、日本企業が競争優位にあったとしても、将来に亙って競争優位が維持される保証はない。従って、次の競争力強化・維持策の検討が不可欠である。

1) 韓国、中国を中心にした海外市場の一層の開拓

2) 国際分業の推進

3) 収益基盤の多様化(生産・輸出から、サービス、ロイヤルティー、投資への収益基盤の多様化)

4) 差別化の徹底

【日本の競争力が韓国を下回っている品目】

次のような競争力強化のための検討が必要である。

1) 個別企業単位での企業努力

2) 縮小均衡

3) 集約化を始めとした業界再編

4) 差別化の徹底

 

 

 

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