(5) ステップ5:(“e-サービスプレイス”の完成)
・実運用開始当初の電子マニュアルサービス、および工事実施・障害対応支援サービスに加えて、舶用機器に関するアフターサービスをe-サービスプレイスを通じて“ワンストップ・オペレーション”で提供させるための様々な付加価値サービスの提供を行う。(図4-12参照)
・付加価値サービス(表4-2参照)の多くは、既に他のe-サービスプレイスやASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)から提供されはじめており、本e-サービスプレイスにおいても、これら他サイトとの連携・提携を通じて提供する形態7になると思われる。
・最終のステップ5に至ると、サービスを受ける側、およびサービスを提供する側の各々において、e-サービスプレイスのメリットを最大限に自社業務に活用することで、企業競争力(顧客に対する品質の競争、コスト削減の競争等)の向上を競う段階に達する。
・舶用メーカ側においては、既存のサービス提供・販売の体制、あるいは戦略の再構築を迫られる可能性が生じる。1]メーカ直販への移行、2]直販と代理店制度の併用、3]代理店制度優先の維持等の選択肢の中で、e-サービスプレイスに適した戦略の見直し、体制の見直しが不可避となる。
・一方で、サービスを享受する側の船社・船舶管理会社側においても、今後のSI人材難の時代到来も視野にいれて、e-サービスプレイスを最大限に活用できるような船舶管理業務の見直し、情報リテラシーの向上、あるいは情報化投資の充実等について、ビジョンを描き、それを実行することが求められる。
7 B2B、B2Cの呼称に類して、M2M(Market to Market)と呼ばれる。