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(5) 他サイトとの連携

4.1節で述べたように、舶用メーカがネットビジネスに取り組む際のポイントは、単なる“モノが買える”機能のみを提供しても駄目であることである。したがって、特にこの点に留意して、SIを支援するための表4-1で示した様々な情報・機能を提供することを中心に据えて本概念設計を行った。

しかし、一方で、突発的な事故発生や定期検査時等においてSIと舶用メーカ間で多くの情報交換や交渉が行われた後は「部品や工事の受発注」が行われており、e-サービスプレイスとして当然に受発注業務のサポートも備えるべき機能となる。

本概念設計では、「電子マニュアルサービス」と「工事実施、障害対応支援サービス」をサービス開始当初の主要機能としているが、目指すところの最終的な形態は、一連のビジネス機能すべてをワンストップで提供することのできる真の意味でのe-サービスプレイスヘの展開である。

 

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図4-6 他サイトとの連携

 

受発注業務をネットワーク上で処理するためには、大きく1]与信、2](モノが動くときは)物流、3]決済の機能を必要とする。さらに取引先が海外の船社・船舶管理会社であったり、部品の配送先が外港の場合等は貿易手続の機能もこれに加わる。実はこれら諸機能の内訳は、船社・船舶管理会社や舶用メーカに固有のものではなく、概ね他の業界・業種を通じて共通的なものである。既にそうした機能を他のサイトやe-サービスプレイスに対して提供する専門サイト(“イネーブラー(enabler)”と呼ぶ)が現れてきており、本e-サービスプレイスにおいても、それら専門サイトとの連携・提携を図っていく(図4-6参照)。

 

 

 

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