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2.4 実態調査結果の考察

 

本節では、「2.3 実態調査結果の整理」で示した調査結果を基に、船社・船舶管理会社、およびメーカ間における、舶用機器(主として発電機エンジン)アフターサービス関連業務について考察を行った。

 

2.4.1 現状業務の特微

 

アフターサービス関連業務の主要なものは、舶用機器に関する部品交換、および工事実施の受発注である。基本的な業務の流れは、船社・船舶管理会社側の計画保全、または本船上の障害発生に端を発して、おおよそ以下に沿って行われる。

1) 部品交換、工事実施方法の判断

2) 部品交換、工事の手配先の選択

3) 部品交換、工事の手配

4) 部品交換、工事の実施状況の把握、進捗管理

5) 支払、精算

6) 部品交換、工事の記録の履歴管理

特に舶用機器の障害発生に伴う一連の業務は、船社・船舶管理会社にとっては“トラブルシューティング”と、メーカ側から見れば“クレーム対応”として、特別な位置づけとして認識されているが、最終的には部品交換と工事実施に結びつくものである。

 

実態調査を通じて、これら一連の業務は、船社とメーカ間の単純な1対1のやりとりではなく、いくつかの特徴を持って行われていることが明らかになった。それら特徴を以下に示す。

 

 

 

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