・受検に際しては、発電機エンジンをはじめとして、点検や部品交換を要するすべての舶用機器について、部品手配、工事手配を行うが、その半数は入渠する修繕ヤード(ドック)側の手配になるものの、船舶管理会社からの手配も約半数の同程度を占めている。
・外航船の場合、近年は東南アジア(シンガポール、マレーシア、インド等)で入渠するケースが多くなっているが、舶用機器の開放検査や修繕等を、修繕ヤードの作業員ではなく、船舶管理会社から別途手配した作業員に任せることも少なくない。
・したがって、入渠時のような造船所が関わる場合でも、「船-舶間のアフターサービス」のおける舶用メーカ(代理店を含む)の役割は依然として重要な位置づけを持つということができる。
・検査の結果、予期しない部品交換や工事の必要が生じる(いわゆる「発見工事」)こともあるが、その場合は、限られた入渠期間の中で対応する必要があることから、障害発生時(後述)に近いやりとりが船舶管理会社、舶用メーカ間で行われる。