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● FIA、示差熱分析及び燃焼火炎の分析は、それぞれ燃料起因の障害を予測しうる有力な手段たる可能性を示した。より確実な予測手段とする為には、実機による損傷事例を矛盾無く説明出来る確度の高い手法である事を証明しなければならない。

● これらの手段が万人に認められる為には、国際規格の分析手段として認知されなければならない。ISO、CIMACなどに認知される事をめざす事が求められる。

● 成果の一方に、燃料の変化に対する燃焼室の熱負荷の変動をモニタリング出来る可能性を示した事を挙げておきたい。燃焼圧力を解析し、90〜95%の熱発生率の時点でのクランク角度を解析すれば、後燃え等によるスカッフィングの可能性を予測可能と思われる。この手段についても、次年度以降の障害例との対応付けが必要である。

 

なお上記に報告した調査研究の専門的分析は、次の会社、団体の協力を得て実施した。

九州大学、米国石油化学(株)、(株)NYK輸送技術研究所、三菱重工業(株)、三井造船(株)、デット ノルスケ ベリタス ペトロリューム サービス

 

 

 

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