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図6 有限法による歯元応力解析結果

 

3.3.3 アメリカ歯車工業会(AGMA)のベベルギヤ曲げ応力計算式の検討

歯元曲げ応力測定結果および有限要素法(FEM)解析結果より、歯元応力が最大となるかみあい条件は歯先かみあいの場合であり、最大応力発生位置は歯幅中央付近であることがわかった。そこでこの条件において、アメリカ歯車工業会(AGMA)のベベルギヤの歯元応力計算式を適用する。そしてこの式のコニカルギヤヘの適用性を評価する。

AGMAによるべベルギヤ歯元応力計算式

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St:歯元曲げ応力 Tp:作用トルク Ka:過負荷係数

Kr:動荷重係数 Ks:寸法効果係数 Km:荷重分布係数

F:有効歯幅 m:正面モジュール Kx:歯形曲率係数

J:幾何係数 d:かみあいピッチ円半径

この式(4)により、歯幅中央、小端側25%位置および大端側25%位置の要目を用い、トルクT=3491.2(N・m)が作用したときの循環歯車(ギヤ)の歯元曲げ応力計算を行った。その結果を図7に示す。図7より歯元曲げ応力は歯幅中央部で最大となり、そのときの応力は211(MPa)となった。

 

 

 

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