4. 成果
4.1 まとめ
本調査研究により汽笛受信装置に使用するマイクケースを選定した。また、製作した試作機で実験を行った結果、単純な方向判別アルゴリズムで音源の方向をほぼ正確に判断することができることを確認した。制御器にバンドパスフィルタを使用することで必要な周波数帯以外の音には反応しない装置になり、性能基準にある「必要のない騒音を抑制し、必要な音を受信する」という項目も満たすことになり、IMOの性能基準をほぼ満たした装置を作ることができた。
4.2 今後の課題
本調査研究において汽笛受信装置として機能する試作機を作成することができたが、実用化に当たっては以下の課題を残した。
a) マイクユニットヘの気象の影響の調査
b) マイクユニツト周辺の障害物の影響
c) マイクユニットの小型化
d) 制御器フィルタの改良
e) 方向判別アルゴリズムの見直し