(3) 航行隻数密度分布
図2.8-7〜図2.8-12は、船型別に日本周辺海域航行船舶の航行隻数密度分布を示したものである。
1] 500GT〜999GT(図2.8-7参照)
この船型の船舶航行の集中しているメッシュ当たり1,000隻以上の海域は次のとおりである。なお、この船型の全航海数は4,292航海である。
・東京湾湾口
・玄界灘(関門海峡西口)
・朝鮮半島Busan港付近
特に、朝鮮半島南部沿岸から関門海峡、豊後水道から東京湾までの本州太平洋岸にかけての航路帯に航行が集中している。日本海はほぼ全域に航行船舶があるがその密度は小さい。太平洋海域の航行隻数密度は小さい。
2] 1,000GT〜2,999GT(図2.8-8参照)
この船型の船舶航行の集中しているメッシュ当たり5,000隻以上の海域は次のとおりである。なお、この船型の全航海数は33,376航海である。
・相模灘〜駿河灘
・熊野灘〜紀伊半島南方〜室戸崎沖
・玄界灘
・朝鮮海峡
・朝鮮半島南方沖
500GT〜999GTの船舶同様、朝鮮半島南部沿岸から関門海峡、豊後水道から東京湾までの本州太平洋岸にかけての航路帯に航行が集中している。本州、四国、九州及び南西諸島の沿岸海域を除き、太平洋海域の船舶航行隻数密度は全般的に小さい。大隅海峡から台湾海峡に至る航路帯、朝鮮半島南西方から山東半島北東部沿岸海域を経由して渤海湾に至る海域及び朝鮮半島南方から台湾海峡に至る航路帯にも航行隻数の集中がみられる。
3] 3,000GT〜9,999GT(図2.8-9参照)
この船型の船舶航行の集中しているメッシュ当たり10,000隻以上の海域は次のとおりである。なお、この船型の全航海数は73,980航海である。
・相模灘〜駿河灘
・遠州灘〜熊野灘〜紀伊半島南方
・室戸崎南方沖
・朝鮮半島Busan港付近
・朝鮮半島南方沖(北緯34度、東経128度付近)
・台湾海峡北口