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(3) 船籍/船齢構成

1] 航海数からみた船籍/船齢構成

液化ガスタンカーの航海数(5,239航海)について、船籍国と船齢の内訳を、航海数の多い順に表2.6-6に示し、船齢と航海数の関係を図2.6-4に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で29カ国であった。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全航海数の27.9%を占めており、リベリアが2位で13.6%を占めている。ゾーン間の航行が多い日本及び東南アジアゾーン(2.3(1)参照)の諸国については、日本13.1%、マレーシア8.2%及びブルネイ6.1%であり、日本周辺諸国については韓国0.8%及び中国1.O%であり、他の船種と比較して日本籍船の割合が大きい。北朝鮮及びロシアを船籍とする液化ガスタンカーの航海は確認されなかった。

船齢でみると、船齢20年未満の液化ガスタンカーの航海数は4,072航海(10年未満2,750航海)であり、全液化ガスタンカー航海数の77.7%(10年未満52.5%)を占めている。船齢20年以上の液化ガスタンカーの航海数は1,167航海(30年以上44航海)であり、全液化ガスタンカー航海数の22.3%(30年以上0.2%)である。

平均船齢でみると、液化ガスタンカー全体では11.7年で、全船舶の場合の12.7年より1年若く、タンカーより1.7年高くなっている。船籍別では、日本9.8年、韓国15.0年、中国14.6年、マレーシア10.0年及びブルネイ24.2年であり、ブルネイを船籍とする船舶の高船齢化が目立っている。

船籍別の特徴は、タンカーの場合と異なり、マレーシア、ブルネイ、オーストラリア等の液化ガス輸出国を船籍とする割合が高いことである。

船齢20年以上の船舶の航海数の割合は、全船舶の場合の22.0%とほぼ同じである。

 

 

 

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