日本財団 図書館


(4) 高船齢タンカー

タンカー(ケミカルタンカーを含む。)の中から、船齢20年以上のタンカーを抽出し、船型構成を表2.5-6に、船籍別内訳を表2.5-7に、仕出港及び仕向港をゾーン別に集計したOD総括表を表2.5-8に示す。

船型構成では、30,000GT以上のタンカーの割合が、船齢20年以上のタンカーは36.5%で全タンカー(33.7%)と大差ないが、日本に寄港するタンカーの場合の14.3%に対し、日本に寄港しないタンカーの場合は、30,000GT以上の占める割合が42.8%と大きい。

船籍別の内訳では、全タンカーに占めるパナマの割合が26.6%から18.2%と小さくなる一方、マルタの割合が4.5%から12.9%と大きくなる。

動静の特後としては、日本の諸港間の航海数が約5%(全タンカー約14%)、日本の諸港と外国の諸港との間の航海数が約12%(全タンカー約20%)を占めており、日本の諸港に寄港した船舶の航海数の割合は約17%(全タンカー約34%)と全タンカーの場合と比較してその割合が小さくなっている。また、日本を除く極東ゾーン(2.3(1)参照)の諸港と日本の諸港との間の航海数は約9%(全タンカー約12%)であり、日本を除く極東ゾーンの諸港と日本以外の諸港との間の航海数は約59%(全タンカー約37%)で、両者を合わせると約68%(全タンカー約49%)と全タンカーの場合と比較して、日本以外の諸港を仕向港又は仕出港とする割合が特に大きくなっている。特に、日本を除く極東ゾーンの諸港間の航海数が約46%と大きく、そのうち仕出港又は仕向港とする割合を国別でみると、中国12%、韓国11%、ロシア9%及び台湾8%となっており、この4カ国で約40%を占めている。さらに、東南アジアゾーン(2.3(1)参照)の諸港は、日本の諸港との間の航海数が約1%(全タンカー約3%)、日本以外の諸港との間の航海数が約8%(全タンカー約5%)で、両者を合わせると約9%(全タンカ約8%)となり、日本以外の諸港を仕向港又は仕出港とする割合が大きくなっている。

なお、添付資料12に船齢25年以上のタンカーリストを示す。

 

表2.5-6:船齢20年以上のタンカーの船型別内訳

055-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION