2.5 日本周辺海域航行タンカーの状況
(1) 動静
表2.5-1は、日本周辺海域を航行したタンカー(ケミカルタンカーを含む。)(呼称:タンカー)の航海数を、仕出港(0:Port of Origin)及び仕向港(D:Port of Destination)のゾーン別に集計したものであり、タンカーの仕出港、仕向港のゾーン別割合(2.3(1)参照)の特徴は次のとおりである。
タンカーは、日本の内水内諸港間航行を除く各ゾーン間の航行としては、全船舶の場合と同様な傾向ではあるが、日本諸港を仕向港又は仕出港とする割合が約5%小さくなり、日本の諸港間の航海数の割合が約14%、日本の諸港と外国の諸港との間の航海数が約20%、日本の諸港に寄港した船舶の航海数の割合は約34%を占めている。日本を除く極東ゾーン(2.3(1)参照)の諸港と日本の諸港との間の航海数の割合は約12%であり、日本を除く極東ゾーンの諸港と日本以外の諸港との間の航海数は約37%で、両者を合わせると約49%を占めている。また、東南アジアゾーン(2.3(1)参照)の諸港を仕向港又は仕出港とする割合が全船舶の場合より大きくなり、日本の諸港との間の航海数が約3%、日本以外の諸港との間の航海数が約5%で、両者を合わせると約8%を占めている。