日本財団 図書館


海難の状況

 

船舶海難

 

○平成11年の海難隻数は、1,844隻で、前年に比べ164隻、約10%も増加しました。

○プレジャーボート等の海難は増加を続け、3年連続ワーストワンです。

○漁船の海難は、減少傾向から転じて10年、11年と増加しています。

○旅客船の海難が前年に比べ約4割増加しました。

○海難原因の7割以上が人為的要因(ミス)です。

 

004-1.jpg

 

004-2.jpg

 

■要救助船舶の用途別隻数の推移

(台風及び異常気象下のものを除く。)

004-3.jpg

※グラフの海難隻数は、救助を必要とした海難です。

※「プレジャーボート」とは、モーターボート、ヨット、手漕ぎボート、水上オートバイ及び遊漁船をいいます。

 

人身事故(船舶海難によらない乗船中の事故者数)

 

○平成11年は、船舶からの海中転落者が215人で、前年より37人増加しました。

漁船、プレジャーボート等からの海中転落の増加によるものです。

○海中転落に伴う死亡・行方不明者は169人で、前年より21人増加しました。

○小型の漁船・プレジャーボート等では、救命胴衣、安全衣などの常時着用が望まれます。

 

004-4.jpg

 

004-5.jpg

 

■要救助船舶の用途別・海難種類別発生状況(平成11年 台風異常気象下のものを除く)

004-6.gif

 

測地系変更に注意

 

○我が国の海図は「日本測地系」の基準を使用していましたが、GPS等の普及に伴い「世界測地系」基準使用に移行します。

○GPSの使用測地系と異なる測地系の海図を使用すると400〜500mのずれを生じ、乗揚げする恐れがあります。

 

[留意事項]

*海図の測地系とGPSの測地系を確認し、一致させて位置を確認すること。

*他の船舶や海岸局、海上保安機関などと緯度経度での位置情報を交換する場合は、どの測地系に基づくかを明らかにすること。

*世界測地系での海図は、海図番号にWを付記し、世界測地系と明記するとともに、海図の陸地の色を灰色にしている。

(なお、レーダーでの位置測定、クロスベアリングによる位置測定では、測地系による問題は生じない。)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION