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プロフィール

 

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指揮 小松長生

 

福井県出身。東大美学芸術学科卒、イーストマン音楽院大学院指揮科卒。東京芸大附属高校に首席合格したが、「指揮者になるには幅広い勉強を」との芸大教官の助言により、藤島高、東大へ進む。指揮を伊藤英一、D・エフロン、D・ジンマンに師事。85年エクソン指揮者コンクール優勝。バッファロー管エクソン派遣指揮者、ボルティモア響アソシエートを経て93年よりカナダ七大オーケストラのひとつ、キッチナー・ウォータルー交響楽団及びその首席奏者からなるカナダ室内管弦楽団の音楽監督。又、93〜97年武生(たけふ)国際音楽祭音楽監督を務めた。

94年夏、細川俊夫の『時の深みへ』(世界初演)等を指揮してザルツブルク音楽祭にデビュー。これまでに、モントリオール響、ケルン放送響、モスクワ放送響、ボリショイ劇場などを客演指揮。五嶋みどり、ギル・シャハム、レオン・フライシャー、ジョシュア・ベルらと協演。ジュノ・アワード審査員、NYヤング・コンサート・アーティスト国際コンクール審査員。89年イーストマン音楽院より博士号を授与される。

 

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ピアノ 神谷郁代

 

8歳よりピアノを始める。井口愛子に師事し、桐朋学園高校卒業後、ドイツのエッセン音楽院に留学、卒業。クラウス・ヘルヴィッヒ、ステファン・アスケナーゼ氏らに師事。

1972年ベルギー、ブリュッセルのエリザベート王妃国際音楽コンクールに入賞後、ヨーロッパでフェスティバルやリサイタル、オーケストラとの共演と活動を行う。ロンドンでのデビューでは「豊かな音楽性、冴えたテクニック、強い精神力、そして明晰な頭脳による力強い演奏」と高く評価された。

これまでにズービン・メータ、小澤征爾などの著名指揮者及び国内外のオーケストラとの共演、リサイタル、クリーヴランド弦楽四重奏団、ウィーン・フィルなどの室内楽などに活発に演奏活動を行っている。1988年度芸術祭賞受賞。

レコーディング活動においては、RCAより20枚以上の録音を残している。中でもベートーヴェン「熱情ソナタ」は、アメリカ国内で2万枚以上のセールスを記録したほか、好評のショパンシリーズをはじめ、ベートーヴェン、モーツァルト、シューマン、ムソルグスキー、サティと幅広いレパートリーは古典から現代にまで及んでいる。最近では、フォンテックより「べートーヴェン:後期ソナタ集」をリリース。引き続き「ベートーヴェン:中期ソナタ集」を録音した。

 

新星日本交響楽団

 

1969年、我が国初の自主運営のオーケストラとして創立した。現在年18回の定期演奏会をはじめとする自主公演のほか、コンサート、オペラ、バレエ、TV、FM放送の出演など、年間180回におよぶ多彩な演奏会を行っている。情熱的で高水準の演奏と親しみやすいユニークな企画は、クラシックのみならず幅広い音楽ファンの期待に応えている。

1990年の第1次ヨーロッパ公演では、ドイツ、スペイン等各地の音楽祭に参加。1995年第2次ヨーロッパ公演では、プラハの春国際音楽祭をはじめスロヴァキア、イギリス等6ケ国で公演し、各地で高い評価を得た。また、1997年から新国立劇場のレギュラーオーケストラも努めている。

1999年、楽団創立30周年を迎え、首席指揮者にパスカル・ヴェロが就任。就任披露演奏会となった4月の定期演奏会では、ルーセル「バッカスとアリアーヌ」(全曲)、デュカス「≪ペリ≫ファンファーレと舞踊詩」他を指揮し、大絶賛された。30周年記念コンサートとして、アジアの子どもたちの援助を目的に開催した「チャリティ・ガラコンサート<アジアの子どもたちへ未来を!>」でも、チョン・ミョンフン指揮、中丸三千繪、五嶋龍の出演のもと大成功を収めた。また、森林保護のためにコンサート入場料の一部を寄付する「グリーン・コンサート」を行うなど、社会的なメッセージを発信するオーケストラとしても注目されている。1995年度第19回音楽之友社賞受賞。

 

 

 

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