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■現田茂夫(指揮者)

 

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東京生まれ。東京音楽大学指揮科で汐澤安彦、三石精一両氏に師事。その後東京芸術大学で佐藤功太郎、遠藤雅古両氏に師事。1985年には安宅賞受賞。1986年二期会オペラ「ヘンゼルとグレーテル」でオペラデビュー後、「こうもり」等、二期会オペラで活躍する一方、オーケストラコンサートでも着実に実績を積む。1987年9月新星日本交響楽団指揮者に就任。翌4月新星日響第108回定期演奏会でマーラーの「交響曲第5番」を指揮し、鮮烈なオーケストラデビューを飾った。同年10月来日中のドレスデン・フィルに客演したのを始め、国内主要オーケストラを指揮し、好評を得ている。

1990年5、6月新星日響とヨーロッパ演奏旅行、その後同年10月からウィーン国立歌劇場に国費留学。1991年6月スロヴァキア・フィルに客演。1992年2月プラハ国立歌劇場日本公演の指揮者として客演。同年11月プラハ交響楽団の定期公演に初登場するとともに、1993年5月“プラハの春”での佐藤しのぶリサイタルは、センセーショナルにヨーロッパで放送された。チェコを始めとして、イタリア、ドイツ等での客演も多く、国際派指揮者として活躍しつつある逸材である。

1996年9月神奈川フィルハーモニー管弦楽団指揮者に就任。

貴重なオペラ指揮者として経験も豊かで、1994年3月「フィガロの結婚」(東京、広島)、同年10月「ラインの黄金」(関西二期会)、1995年7月「チャールダッシュの女王」(東京二期会)、1996年3月「ドン・ジョバンニ」(文化庁オペラ研修所)、同年4月「フィガロの結婚」(東京二期会)、5月「魔笛」(同)、10月佐藤しのぶドラマチックリサイタル(全国ツアー)、1997年5月「ワルキューレ」(関西二期会)、1998年10月「ナクソス島のアリアドネ」(関西二期会)と目白押しである。いま最も期待されている指揮者の一人である。

 

■錦織健(テノール)

 

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国立音楽大学にて田口興輔氏に師事。1986年オペラ研修所第5期修了。「メリー・ウィドウ」カミーユ役でデビュー。同年文化庁在外研修員としてミラノに留学し、リア・グァリーニ、アルベルト・ソレジーナの両氏に師事。

1989年第17回ジロー・オペラ賞新人賞受賞。

1990年第4回グローバル東敦子賞、第1回五島記念文化賞新人賞受賞。

1991年第6回モービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。

この間に「こうもり」のアルフレード役、「魔笛」タミーノ役、「セヴィリアの理髪師」アルマヴィーヴァ伯爵役、「リゴレット」マントヴァ侯爵役、「イドメネオ」イダマンテ役、「コシ・ファン・トゥッテ」フェランド役、「ドン・ジョヴァンニ」ドン・オッターヴィオ役、「椿姫」アルフレード役、「ファウスト」ファウスト役、「蝶々夫人」のピンカートン役等、数多くのオペラ公演に出演し、いずれも好評を博している。

また、ベートーベン「ミサ・ソレムニス」「交響曲第9番」、ヘンデル「メサイア」等のソリストとして高く評価を受け、リサイタルでも、ジャンルを問わぬプログラムや親しみやすいトークで多くのファンを魅了している。この他、ラジオのパーソナリティーを務める等、幅広く活動を行っている。

CDは、ポニーキャニオンより「恋は優し野辺の花よ」「初恋」「恋人を慰めて」「すみれ」「故郷」「エストレリータ」「アニーローリ」「夢」「砂山」等の計13枚が発売されている。二期会会員。

 

 

 

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