■雑木林の間伐
間伐作業は、その林をどうするかによって異なります。従って、まず作業目的を確認してから作業することが必要です。薪炭林であれば、クヌギ、ミズナラ・コナラ・アベマキなどを優先的に残します。木を伐採するときは、樹木が成長したときの状態を考えて、場合によっては細いものでも残し、あるいは太いものでも混んでいれば間引きます。クヌギの萌芽は、最終的には一株に1〜2本とするので、姿のよい強いものを2〜3本残して間引きます。
また、林床部の小花木、林縁部のコバノミツバツツジなどの花木、ヤマザクラなど紅葉の美しい木など、薪炭材以外でも残すと景観がよくなるので、むやみに伐採しないよう、考えながら作業します。
ドングリの森を作るなど特定の目的がある場合は、その目的に合った樹種を優先的に残しますが、林相を乱さない限り、他の樹種も残します。リーダーは間伐計画をたてておき、その指示に従って作業します。事前に樹種を調べ、切る木、あるいは切らない木に目印のテープをつけておくことが効果的です。