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(2) 運営組織と資金

何かを始めようとする時、さっそく必要になるのが、活動のための資金です。仲間を募るチラシのコピー費や、仲間うちの連絡に必要な郵送費・電話代など、最初のうちは身銭を切るよりほかありません。まさに、生みの苦しみですが、これは道を開く者に共通の宿命です。言うまでもないことですが、この活動は自分自身のためにするのだという気持ちを、念頭においておく必要があります。「世のため、人のためにやるんだから、当然。」では、賛同してくれる人は少なく、活動の発展は望めないからです。仲間が何人か集まれば、話し合って、先のような当面必要と思われる経費分だけを、持ち寄るようします。外部にカンパや寄付を募るのは、ある程度の活動実績や実力がつくまでは、遠慮したいものです。仲間うちでの学習会や野外観察会に、一般参加を呼びかける場合にも、原則は参加費無料で、集めるとすれば当日配る資料のコピー代程度にすべきでしょう。このような、初期の身銭を切った仲間づくりと活動によって、小さいとはいえ一定の組織のまとまりと、実績、それに信用のようなものが自ずと形成されます。

 

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仲間集めはワープロやパソコンで作った手作りチラシで

 

 

 

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