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3. 身近な自然の宝庫

 

日本の野生動物の多くは、比較的人里近くに生息しています。シカをはじめ、イノシシ、キツネ、タヌキ、テン、イタチ、リス、ノウサギなど物語りやおとぎ話しに登場する多くの動物たちが、いわゆる里山動物なのです。

これらの動物たちは現在、第一にゴルフ場や大規模な宅地開発、ハイテクタウン建設などにより、その生息場所が奪われることによって…第二に周辺部の開発や道路建設などによる、生息環境の急激な変化や分断によって…第三に自然との共存思想をもたない都市の人間による踏み込みや狩猟、採取、乱獲などの他、野ネコ野イヌ、ゴミ捨てなどによって危機的な状況にあります。

 

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人家の近くで保護された子ダヌキ

 

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人が山に入らなくなり、サルが山から下りてきた

 

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クヌギ林はオオムラサキやカブトムシのレストラン

 

 

 

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