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補助事業完了報告書

 

日本財団

会長 曽野綾子殿

報告日:2001年4月5日

事業ID:1999027719

事業名:「里山の管理指導者の養成並びに里山保全プロジェクトの育成」

団体名:(社)大阪自然環境保全協会

会長 高田直俊

TEL:06−6374−3376

FAX:06−6374−0608

住所:〒530−0015

大阪府大阪市北区中崎西2丁目6−3 パステル1−201

事業完了日:2001年3月31日

 

事業総額 9,759,782円

助成金額 6,400,000円

 

事業目標の達成状況:

 

1. 本事業の成果

 

(1) 2000(平成12)年度活動の総合評価

 

我々は1983年、全国に先駆けて身近な生物生態系の保全を前提とした「里山の保全と新しい活用」を提唱し、我が国の美しい「里山・田園環境の保全」活動に取り組んで来た。この提唱は今日、我が国の各省庁(環境、林野、国土、建設、文部など)の施策や地方自治体の環境政策、地域計画の中に反映されるまでになっている。また、全国のNGO団体も環境の枠を超えて福祉、消費、教育、農林など幅広い団体が「里山」をキーワードとする様々な活動を展開している。各地の多種多様な活動を総合すると、市民ボランティアを柱に、我々が目標とする「持続可能な社会システム」づくりや「人と自然の共生」を現実の課題とする新しい環境保全運動が急速かつ着実に広がりつつあると言える。その結果、大学や博物館等の研究機関や研究者も増え、国際的にも注目されるようになって来た。

我々は本事業により「里山管理指導者の養成」(講座)の開催による人材の養成及び「里山・公園管理プロジェクト」による市民ボランティアの育成、並びに都市近郊の山間地の休耕田(棚田)を活用した稲作水系における生物復元研究に取り組み、我々独自の里山保全事業の推進だけでなく、各地の「里山・田園環境保全」活動に取り組む行政やNGOにも大きな貢献をしている。

我々は本事業(日本財団補助による活動)を柱として次の様な多彩で幅広い活動を行う事が出来た。

1] 里山の保全活動に必要な理論と技術を身に付けた指導者(リーダー)の養成

2] 子供から老人までの幅広い市民による環境ボランティアの育成

3] 里山・田園環境における多様な生物・生態系の保全と復元のための研究

4] 地域における里山・田園環境の保全(あるいは景観管理)活動の実践

5] 各地のNGOや行政が実施する「里山保全」事業への支援・指導

6] ネットワークや報告会(シンポジウム)等による成果と情報の提供及び実践的交流活動

7] 里山・田園環境の保全に関する環境計画、地域計画づくりへのアドバイスや提言

8] 講師・指導員派遣及び「里山・田園環境保全」に関する事業の受託

 

 

 

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