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(2) 在来植生を学ぶ

23) 島の自然を理解するための専門家による実習・講演会の開催

渡名喜島は小さな島であるが、島の自然は多様である。島の自然を理解するためにまず島の植物に着目して、専門家による実習・講演会を随時開催し、島の魅力と可能性を再発見してもらう必要がある。これは、子どもだけでなく島で生活する老若男女全員が望むことであり、1回限りではなく数回程度は行う必要がある。

 

24) わかりやすい島の植物図鑑の作成

島の植物を通して郷土の自然を見つめ直し、学習するための副読本のような教材が求められる。渡名喜島ではこれを、専門家の指導を受けながら、小中学生等の参画と協力のもとでわかりやすい「島の植物図鑑」を作成することが望まれる。実は、これらの作業を通すことによって、より深い理解が身につくと期待される。

 

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25) 小中学校探検部の創設と野外観察の蓄積

渡名喜小中学校に探検部(名称は自然観察部でもそれ以外でもかまわない)を創設する。探検部は「島の植物図鑑」づくりに中心的に関わることを通して島の植物を理解し、様々な植物との遊びや野草を使った料理への挑戦、また、雑草取りや草花緑化、さらに島内モニタリング、自然観察などを、できることから継続して行う。これらの実践の蓄積は、いずれ高く評価されることが想定されるが、なによりも先に島の子どもたちの自信と誇り、島への愛着につながることが期待される。

 

 

 

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