・公衆トイレ
施設整備にともなって、既存の公衆トイレの扱いが課題になる。ちょうど新設駐車場の中間付近に位置することになり、そのままでも使えないことはない。ただし、施設の配置としては中途半端であり景観的にも好ましくない。また、トイレの使い勝手もよくない。ここではセンター施設に取り込むかたちでの新設を提案する(図6-3参照)。
2) 回遊ルート
(1) ルートの設定
浮野の里の魅力をかたよりなく見せるためには、それに対応した回遊ルートを設定することが重要である。ポイントは3点である。
・同じコースを通らずに周回して起点に戻れること
・コースに選択性があり、多様な組み立てができること
・通過車両の往来が少ないこと
基本的には既存の道を回遊ルートとして流用し、周回性と選択性を高め、同時に整備にかける経費の負担を軽減する。ただし、区域北東のエリアがルートとして使える道がないために空白域となっており、ここの扱いが今後の課題となる。
(2) ルートの整備
設定したルートは既存の道を使うため、ハード事業は基本的には必要としないが、ちりじ野の花菖蒲園とその周辺を、車椅子の侵入を前提としたバリアフリーのゾーンとして整備する。
・ちりじ野の表口から花菖蒲園の入口までのクヌギ並木道は土壌系舗装にする。
・花菖蒲園の入口に木製デッキを設け、そこからスロープを木道まで回す。
・木道のエッジ部分に転落防止の桟木を設ける。
・アシ原回遊の木道を延長する。