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O 環境工学の抱える諸問題

 

Q189 新海岸法の主旨とその達成上における問題点について教えてください

A189 旧海岸法では法の主旨が「国土保全」にのみありました。新海岸法ではこれに加えて「環境」と「利用」が加えられました。これ自体はよいことですが、「環境」の認識は様々であること、また「利用」と「環境」「保全」の折り合いを付ける手法についての統一的考え方について十分な議論がなされていないために、場合によってはつまみ食い的、あるいは恣意的になる恐れがあります。この点に関し多くの人々が納得のいく考え方について整理する必要があると思います。

 

Q190 緩傾斜護岸とは何ですか?

A190 直立護岸に代わって海浜地へのアクセス確保や親水性の確保を目的として造られたコンクリート性の緩い勾配をつけた護岸施設のことです。一般には1/3ないし1/4の勾配で造られています。海浜幅が十分ない場所で緩傾斜護岸を造ることは、貴重な砂浜をコンクリートで覆うことにつながります。

 

Q191 直立護岸とは何ですか?

A191 1957年に制定された旧海岸法にしたがって最も多く採用された波浪災害の防除法であり、海岸線に沿って造られたほぼ直立した護岸です。この護岸は衝立のようにそそり立つために、海浜へのアクセスが阻害されることは事実です。しかし緩傾斜護岸のように貴重な海浜地をコンクリート施設で覆うことがないという利点も有しています。

 

Q192 海岸環境整備とは何ですか?

A192 海岸法で定められた海岸事業の一種で、海岸の環境を整備し、多くの人々の利用に供するような整備を行うことです。この場合、注意しなければならないのは、環境整備と海岸保全の調整が十分取られなければならないことです。また「環境」の主体は何かについての考え方は人によって様々なので、場合によっては「環境整備」によって「自然環境」が破壊される恐れがあることです。

 

Q193 海岸保全区域とは何ですか?

 

 

 

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