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1. 顕微鏡(オリンパス) 1台

2. 卓上多本架遠心器(クボタ) 1式

3. インスタント・フィルム 1,000人分

4. プラジカンテル(600mg/錠) 5,000錠

5. コンバントリン(100mg/錠) 2,500錠

6. ジエチルカルバマジン(100mg/錠) 1,000錠

7. メトロニダゾール(250?/錠) 1,000錠

8. 注射器など検診用器材36品目 500人分

9. 現地購入医薬品 10,000人分

 

本年度も日本で購入して携行器材として持参した薬品の他、ミンテゾール、クロロキン、アルスマックス、パラセタモールなど一部の駆虫剤を現地で購入して受診者に投与し、残りをブアール病院とバンザ村およびウワンゴの診療所に供与した。また、ペニシリンや抗生物質なども現地で購入し、バンギー中央病院と保健省に供与した。

昨年度までに供与した薬品類は有効に使用され、他の供与器材もバンギー中央病院、バンギー杜会病院、バンギー友好病院、ウワンゴ診療所を始め、他地区の病院でも丁寧に保管・使用され、十分に活用されていた。なお、前年度に供与した遠心器および顕微鏡は別送機材の現地到着が遅れることを懸念して、保健省の地方医務局にそのまま保管され、我々調査団が使用出来るように配慮されていた。今回もパタセ大統領にお会いする機会はなかったが、黒沢医務官と共に会合を持った大統領主治医のザフィオ医師、および大統領の手伝いをしているギメ氏を通じてパタセ大統領が大変感謝をしている旨の伝言が伝えられた。ラコエ保健大臣始め旧知の保健省幹部および関係者も笹川記念保健協力財団の継続的な医療援助に深く感謝している。

 

【今後の援助に対する検討事項】

本年度も中央アフリカ共和国のパタセ大統領からは、ザフィオ医師およびギメ氏を通じて永年継続されている笹川記念保健協力財団の医療援助に対する感謝の意が表された。また、ラコエ保健大臣を始め、保健省関係者も会談の折に1975年以来継続されている笹川記念保健協力財団の医療援助に対して感謝の意が表され、これまでに供与した器材が多くの病院で大いに役立っている旨報告された。特に政情不安と云われている現在でも毎年続けて調査団が現地に赴いて検診を実施していることは中央アフリカ共和国政府で高く評価され、また感謝された。本年度も日本からの電話連絡のみで依頼したにも拘らず、保健省の車両の手配を始め、日本に留学した経験のあるヤヤ医師が調査団滞在中は行動を共にするように配慮がなされ、また、首都圏から出るときに必要な公用の通行許可証も、ヤシポ地方医務局長が我々の現地到着後直ちに準備してくれるなど、本プロジェクトが中央アフリカ共和国にとって如何に重要な位置を占めているかを再認識することが出来た。

 

 

 

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