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その中で、子供が楽しそうに遊んでいる姿がとても怖かったです。彼らは、長靴など履かずに裸足でそのゴミ山を駆け回り、時に破傷風にかかって死んでしまうらしいのです。そこにいたボランティアの人が「彼らは、ここの世界しか知らないから幸せそうなのだよ。」とおっしゃっていましたが、僕はこの状況をどう捉えていいのか分かりませんでした。「かわいそう」と、もちろん思うけど、そう思っていいのか?

あまりに衝撃的で、どう捉えたらいいのか、どう感じたらいいのか分かりませんでした。

ホテルに帰りシャワーを浴び、ベッドの上でゆっくりしているときに、ふと「どうして、俺はここにいて、こんなきれいな所でゆっくりして、どうして、彼らはあのゴミ山で暮らしているのか?」「何が違うのだろう?」と、思いました。

最後にこのプログラムの関係者方々に深く感謝いたします。

 

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パタヤスのゴミ山でゴミを拾う子供

 

 

 

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