8月1日(火) 於 国立国際医療センター
○本日のスケジュール・内容
国際協力分野に従事する関係者の様々な視点からの講義
9:30〜9:40 開会挨拶
国際協力フィールドワークフェローシップ企画委員長
国際医療福祉大学 学長 大谷藤郎 先生
大谷先生は、国際保健協力フィールドワーク・フェローシップに参加するにあたっての心構えを「チャレンジ精神」や「社会・世界への貢献」を中心に、熱い情熱をもってお話し下さった。国際的に活躍されている方々と直に接すること、国際的教養を身につけることの重要性を強調された。フィリピンでの研修を終えた今、改めてそのことを実感している。
9:40〜9:50 来賓挨拶
国立国際医療センター 総長 矢崎義雄 先生
矢崎先生は、人の顔が見える国際協力、世界の保健・医療に貢献できる医師の必要性について、穏やかな口調でお話し下さった。
9:50〜10:30 「日本の国際協力の現状」
国際協力事業団医療協力部 部長 遠藤明 先生
政府開発援助(ODA:Official Development Assistance)は、
1] 二国間贈与(無償資金協力と技術協力)
2] 二国間貸付(有償資金協力、一般には円借款と言われている)
3] 国際機関に対する出資・搬出
の3つの柱からなっている。国際協力事業団(JICA:Japan Intemational Cooperation Agency)は、主に二国間贈与の技術協力を担当し、人材の養成を事業の基本としている。具体的には開発途上国からの研修員の受け入れや、日本からの専門家、青年海外協力隊の派遣を行うと同時に、そこで必要とされる機器や資材の供与(プロジェクト方式技術協力など)を行っており、援助の形式は、相手国からの正式な要請を受けてから実施される要請主義の立場をとっている。
ほかに、途上国では適正技術という概念が必要であること、効果的な資金運用(例えば予防接種)も考えあわせなければいけない。