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<考察>

国際保健を考える上では性産業の事というのは避けては通れない問題である。ここでボランティアとして働く若い女性が、こういう活動をしているとなかなか男性が寄りつかず、彼氏ができないということを言っていた。ちなみにこの女性は大変魅力的なかただった。

フィリピンでは、まだまだこのような活動は市民には受け入れられ難いものであるようだ。

 

○DOH(Department Of Health)訪問

DOH(Department Of Health)は日本の厚生省に相当する機関で、日本の厚生省同様、いくつかの部署に分かれている。

そして、健康問題に関する資料をいただき、カラフルなスライドを使って説明を受けた。障害者のリハビリテーションに対するアプローチ、母子保健、ビタミンや鉄分欠乏によりどのような問題があるか、子供の下痢症(平均年3回かかる)や栄養失調、呼吸器感染症の現状と病態、口腔衛生、死因の第一位がheart diseaseであること、約4パーセントの成人が糖尿病にかかっていること、禁煙の推進、AIDSの予防として快楽追求の節制をし、コンドームを使い注射針の共有はしないこと、結核はフィリピンにおいては他のどの感染症よりも成人を死に至らしめること、Leprocyのコントロール、100万人に5〜7人の割合で犬にかまれて狂犬病となること、公衆衛生のことなど幅広く講義をしていただいた。

 

<考察>

フィリピンの人の健康問題に関してかなりしっかりと問題を提起し、それについて取り組もうとする姿勢が感じられた。だがしかし、実際にどうすればこのような多すぎる問題を解決できるのかということについては手をこまねいているような印象を受けた。

 

○3月14日 今日の一言

清水:今日が疲れのピークだー。めっちゃ眠たいわー。

目原:午前中のパワフルなドクターに感動した。一生懸命はすばらしい。

土屋:今日やったナスの実習は一生忘れなさそう。

堀内:RHUの教育はDrの力量によるところが大きいと感じた。上に立つ人がチームワークを意識し、声掛けをまめにし、わかりやすい説明を心がけることで多くのことはうまくいくのだろう。

石井:Dr. Alipioのfamily planning講座(?!)は明快かつ豪快だった。

 

 

 

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