日本財団 図書館


015-1.jpg

赤尾三千子 Michiko Akao

◎横笛 YOKOBUE

日本古来の代表的な横笛である、龍笛(りゅうてき)、能管(のうかん)、篠笛(しのぶえ)の三種を独奏楽器として確立させた、日本を代表する横笛奏者。1972年、石井眞木作曲「遭遇II」の龍笛奏者として、小沢征爾指揮サンフランシスコ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団との共演でデビュー。83年、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。多くの現代作曲家たちに作品を委嘱しつつ、国内はもとより、世界各地で意欲的な音楽活動を展開している。その音楽は、「作品を超え、過去から現代へと突き抜ける強烈な力」と高く評価される。

84年、京都市交響楽団との共演により石井眞木作曲「交響詩 祇王」世界初演。85年、ベルリン放送管弦楽団との共演により石井眞木作曲「協奏曲 解脱」世界初演。85年、團伊玖磨作曲「交響曲第6番ヒロシマ」のソリストとして、広島市にて世界初演。88年、ブリュッセルにて、石井眞木作曲「風姿II」世界初演。89年、1977年以来継続してきた自主公演シリーズ「横笛 赤尾三千子の世界」を、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京を結ぶ三都市公演として発展させる。90年、「横笛赤尾三千子の世界/水炎伝説 作:大岡信 作曲:石井眞木 共演:白石加代子他」の同三都市公演を成功させる。

国内外のオーケストラと共演を続けると共に、ウィーン、プラハ、北京、ユトレヒト、ベルリンなど、各地で演奏。99年、ニューヨーク、アジアソサエティーにおいて、『アジア現代音楽界における、女性パイオニア」として選ばれ、独奏及びコラボレーション作品。

 

 

読売日本交響楽団 Yomiuri Nippon Symphony Orchestra

1962年、読売新聞社、日本テレビ放送網、読売テレビの3社が母体となり、音楽の振興と普及のために創立。名誉指揮者にはK.ザンデルリンク、K.マズア、G.ロジェストヴェンスキー、R.フリューベック・デ・ブルゴス、名誉客演指揮者には尾高忠明、特別客演指揮者にはH.レークナーといずれも世界第一級の巨匠を擁している。

1999年4月から、ドイツの巨匠ゲルト・アルブレヒトが第7代常任指揮者に就任、音楽界の大きな話題となり、「新時代到来の予感」「様式感の区別端然と示す」と高評を得た。

2000年2月にはアルブレヒトとともにカナリア諸島(スペイン領)の「カナリア・フェスティバル」にアジアを代表して参加、その足でドイツ・ツアーを行い絶賛を博した。その際には、ドイツの現代作曲家ヘンツェの新作が披露され話題を集めた。

 

015-2.jpg

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION