赤尾三千子 Michiko Akao
◎横笛 YOKOBUE
日本古来の代表的な横笛である、龍笛(りゅうてき)、能管(のうかん)、篠笛(しのぶえ)の三種を独奏楽器として確立させた、日本を代表する横笛奏者。1972年、石井眞木作曲「遭遇II」の龍笛奏者として、小沢征爾指揮サンフランシスコ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団との共演でデビュー。83年、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。多くの現代作曲家たちに作品を委嘱しつつ、国内はもとより、世界各地で意欲的な音楽活動を展開している。その音楽は、「作品を超え、過去から現代へと突き抜ける強烈な力」と高く評価される。
84年、京都市交響楽団との共演により石井眞木作曲「交響詩 祇王」世界初演。85年、ベルリン放送管弦楽団との共演により石井眞木作曲「協奏曲 解脱」世界初演。85年、團伊玖磨作曲「交響曲第6番ヒロシマ」のソリストとして、広島市にて世界初演。88年、ブリュッセルにて、石井眞木作曲「風姿II」世界初演。89年、1977年以来継続してきた自主公演シリーズ「横笛 赤尾三千子の世界」を、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京を結ぶ三都市公演として発展させる。90年、「横笛赤尾三千子の世界/水炎伝説 作:大岡信 作曲:石井眞木 共演:白石加代子他」の同三都市公演を成功させる。
国内外のオーケストラと共演を続けると共に、ウィーン、プラハ、北京、ユトレヒト、ベルリンなど、各地で演奏。99年、ニューヨーク、アジアソサエティーにおいて、『アジア現代音楽界における、女性パイオニア」として選ばれ、独奏及びコラボレーション作品。