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小林一男

Kazuo Kobayashi

◎テノール

 

国立音楽大学卒業後、日伊コンコルソでミラノ大賞を受賞しイタリア政府給付留学生としてミラノのヴェルディ音楽院に留学。74年ミラノのピッコラ・スカラ座ドニゼッティ「リタ」にてデビュー、同年レッジオ・エミーリア国際声楽コンクールで特別賞受賞。77年帰国後「蝶々夫人」ピンカートン役で日本デビュー、89年オーチャードホール・オープニングオペラ「魔笛」タミーノ役、91年日生劇場「モーツアルト没後200年6大オペラ」で三演目に主演し絶賛を浴びた。また三枝成彰「忠臣蔵」、團伊玖磨「建・TAKERU」など邦人作品にも出演。その澄み切って厚みのある声質と叙情的な表現力で多大な人気と名声を博す。第11回ジロー・オペラ賞、1996年「有馬賞」受賞。

 

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大倉由紀枝

Yukie Okura

◎ソプラノ

 

1981年「カプレッティ家とモンテッキ家」のジュリエッタでデビュー。「フィガロの結婚」の伯爵夫人、小澤征爾指揮「ホフマン物語」のソプラノ四役、二期会創立40周年記念公演「お蝶夫人」等で好評を博す。1998年新国立劇場・二期会オペラ共催公演「アラベッラ」のタイトルロールで、名実ともに我が国ソプラノの第一人者の座についた。透明な声質を持ちながら力強さも備えた希有な才能に恵まれている。コンサート活動においてもN響定期オネゲル「火刑台上のジャンヌ・ダルク」で聖女マルグリットを歌い高い評価を得るなど、国内外の著名な指揮者やオーケストラと数多く共演している。第13回民音コンクール第1位受賞。二期会会員。

 

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永井和子

Kazuko Nagai

◎メゾ・ソプラノ

 

1987年ジュゼッペ・シノーポリに見出され、サントリーホール開館記念のフィルハーモニア管弦楽団によるオペラ・コンチェルタンテ「蝶々夫人」のスズキに抜擢される。この後ベルリン・ドイツ・オペラ「蝶々夫人」、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場「パルジファル」などで高い評価を受け、我が国を代表するメゾ・ソプラノの一人としての地位を築く。国内では「シンデレラ」「カルメン」のタイトルロール等オペラ歌手としての名声を確立、團伊玖磨「素戔嗚」「建・TAKERU」長野オリンピック開催記念「善光寺物語」等新作オペラにも主役級として欠かせない存在である。第1回川崎静子賞、第1回グローバル東敦子賞、第15回ジロー・オペラ賞、第2回村松賞、第19回民音コンクール第1位入賞。二期会会員。

 

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稲垣俊也

Toshiya Inagaki

◎バリトン

 

87年「第九」のソリストとして楽壇にデビュー。89年「椿姫」のジェルモン役の歌唱で一躍注目を集め、その後「蝶々夫人」「トスカ」「コシ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョヴァンニ」など数多くのオペラに出演。90年秋より文化庁派遣在外研修員として2年間イタリアで研修、92年パルマ国際声楽コンクール入賞、シエナ音楽祭にてロッシーニ「イヴァノーエ」イズマエーレ役でイタリアオペラ界にデビュー、93年にはパルマ・レージョ劇場「レクイエム」バス・ソロ等に出演。97年には新国立劇場柿落とし公演「建・TAKERU」でタイトルロールを演じ、好評を博した。第3回グローバル東敦子賞受賞。第22回ジロー・オペラ賞新人賞受賞。二期会会員。

 

 

 

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