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熱交換器モジュールとしては、さらに熱交換器本体をケースに収納し、ケース下部にイグゾーストディフューザを結合して完成となる。熱交換器モジュール全体の外形を図2.3-7に示す。

 

2.3-4 要素試験

2.3-4-1入口流れ試験

パワータービンから排出されたガスは、イグゾーストディフューザを経て、熱交換器に流入する。この熱交換器入口の流れに大きな流速分布があると、本来高効率な熱交換器であっても、その性能を十分に発揮できない。そこでイグゾーストディフューザの形状を最適化し、偏流による温度効率の低下を定量化するため、図2.3-8に示す1/4スケールの模型を用いた試験を実施した。

試験で得られた流速分布の例を図2.3-9に示す。

本試験により、イグゾーストディフューザの形状を最適化することができ、また、そのときの偏流による温度効率の低下量を把握することができた。

 

2.3-4-2 部分段性能試験

熱交換器単体での温度効率と圧力損失を確認するため、また、製作技術を確立するため、エンジン搭載用熱交換器(実機)と同じ平面形状の供試熱交換器を製作し、部分段性能試験を実施した。なお、供試熱交換器の積層段数は実機の約1/17である。

図2.3-10に供試熱交換器の写真を示す。また、図2.3-11に温度効率、図2.3-12に圧力損失の試験結果を示す。何れも要求仕様を満足しており、実機においても要求仕様を満足する見通しが得られた。

 

 

 

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