平成12年度の燃焼器における燃焼試験結果を図1.1-6に示す。燃料は代表的な性状のA重油であるが、NOx、燃焼効率ともに目標仕様を満足する結果を得た。しかし、燃料中の10%残炭分割合や芳香族割合は低負荷運転時に発生するすす粒径に影響することを確認しており、エンジン運転の際には検討が必要であろう。
1.1.4 まとめ
平成9年から平成12年にかけて、SMGT用低NOx燃焼器の研究を行った。希薄予混合・予蒸発燃焼+追焚き燃焼方式"を用いた本燃焼器は、A重油焚きでNOx目標値1g/kWh以下を燃焼試験において達成し、実機においても目標を達成する目処を得ることができた。