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[3] 事業の実施状況

 

2月7日(水)・台湾旅行博でのオープニング出演

台湾高雄市を主会場とした、本年のランタンフェスティバル。そのランタンフェスティバルと並行して、高雄市旅行業会主催による、高雄国際旅行博覧会が開催されました。2月7日より1週間の日程で開催される、旅行博のオープニングを、高森町伝統芸能連絡協議会・風鎮太鼓がつとめました。高雄市の中心に位置する、イベントホール。セレモニー会場の中央に舞台、前方にブースが配置され、熊本県からも出展がありました。オープニングを飾るには、元来中国社会では、爆竹がその役割を果たしていたのですが、社会情勢の変化と共に、爆竹は姿を消しつつあります。「音」そのものが、悪霊を祓い、幸運をもたらすとする、中国圏に共通する思考が、高森町伝統芸能連絡協議会の風鎮太鼓の音に、オープニングを託されました。夜の本番を控え、外国での公演にやや緊張気味のメンバーは、風鎮太鼓そのもののリズムで、神楽を登場させました。ほとんど満員の場内(約1,000人)の方々に日本を感じていただきました。2月7日10時オープニング。

 

2月7日(水)・台湾高雄ランタンフェスティバル出演

1年の準備期間を経、台湾公演が実現しました。出演団体の方々の喜びはひとしおでした。会場は高雄市愛河畔。大通りロータリーに特設ステージが設けられ、午後5時に風鎮太鼓で、高雄ランタンフェスティバルの開演が宣言されました。与えられた時間は40分。風鎮太鼓保存会・高森阿蘇神社神楽保存会・上色見熊の座神社神楽保存会・樽御輿一座と順に出演。取り巻く観衆(ロータリーに約2,000人)。大型スクリーンに映し出される出演者の顔顔。誰もがはじめての経験に驚き、感激しておりました。風鎮太鼓出演2名の中学生にとって、初めての海外での体験は、必ずや語り継がれ、受け継がれると信じ得る高雄での公演でした。

 

2月8日(木)・熊本県主催による、台北での観光セミナー出演

現地旅行代理店関係者を招いての、観光セミナーが17時に開催され、出演団体の方々もその伝統芸能を披露するために出演しました。お招きされた方々が、旅行代理店関係者であり、日本への認識度合いも深いと想像されましたので、開演前、迎三味線で迎え、滑稽な上色見熊の座神社神楽保存会の「ご神体」で、宴席の雰囲気つくりに配慮をしました。

三味線の演奏に入り、日本側出席者旅館女将の踊りも加わり、熊本県の代表的民謡「おてもやん」が披露された後、台湾からの観光客誘致のための活用策等について意見交換会が行われ、熱心な討議が20時30分まで行われました。

 

 

 

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