ごあいさつ
日本各地の歴史と風土に育まれた伝統芸能・風俗習慣や年中行事などを、観光および地域商工業の振興、地域の活性化に活用することにより、地域固有の文化を活かした個性豊かな地域社会の実現およびゆとりのある国民生活の実現をはかることを目的として、平成4年9月に施行された「地域伝統芸能等活用法」の趣旨に沿う全国催事として、このフェスティバルを企画いたしました。
私たちの日本には、長い歴史と豊かな自然に恵まれた風土があります。
人々は、自然の中から糧や恵みを得る一方、大きな被害と脅威をも受けてきました。
人々は、こうした自然を恐れ、敬い、慰めるために、山の神、海の神、田の神に祈り、感謝し、町では悪霊を退け、先祖を敬うために集い、伝統やまつりが生まれました。
今年の「地域伝統芸能全国フェスティバル」は、村や町、それぞれの地の特色が生きている伝統芸能をテーマとして、北海道の特設舞台で上演するとともに、日本のまつりパレードが練り歩くなど、伝統芸能を核として街に新しい賑わいを創出する企画を試みます。
また、海外からは大韓民国安東市の伝統芸能にも参加していただきました。これを機会に、より広い交流の輪が広がっていくことを期待いたしております。
どうぞ最後までごゆっくりとご鑑賞ください。
財団法人 地域伝統芸能活用センター 会長 瀬島龍三
北海道知事 堀達也
旭川市長 菅原功一
第八回 地域伝統芸能大賞 受賞者
第1類 地域伝統芸能の実演に係わる団体又は個人 白石(しらいし)踊会(岡山県笠岡市)
第2類 地域伝統芸能を活用した行事の実施団体 先帝祭上臈(せんていさいじょうろう)参拝行事実行委員会(山口県下関市)
第3類 衣装、用具等の製作、人材等の確保に関わる団体又は個人 高木虎男氏氏(静岡県水窪町) 西蒲(にしうれ)田楽
第4類 その他特に顕著な貢献のあった団体又は個人 烏山(からすやま)あげ保存会(栃木県烏山町)
『地域伝統芸能大賞』は、多年にわたり地域伝統芸能等の活用を通じ観光の振興または地域の商工業に顕著な貢献をしたと認められる、個人または団体を表彰することにより、国民の地域伝統芸能の活用に対する認識を高めることを目的に、財団法人地域伝統芸能活用センター(会長瀬島龍三)が、平成5年に設けたものです。