1.5トンの活魚水槽が市場に併設され、需要を睨んで出荷調整を行っています。周辺には、43社が入居する加工団地があって、競り落とされたばかりのふぐは、毒のある内臓や卵巣を取り除き「磨き」に加工されます。10年程前までは、紅海や東シナ海の天然物が中心で、下関は全国に流通するふぐの8割以上を扱っていました。ここ数年、養殖物が増加しその質も安定して来た為、下関の独占的な地位が崩れてきました。大阪の大衆料理店などは、下関を通さずに買い付ける動きを見せていますし、天然物の消費が東北地方など各地へと拡大してきています。業者の間では、下関に集まるのは養殖物の3分の1、天然物の半分ではないかといわれています。