日本財団 図書館


「マイヘルス」

 

肥満の謎

同じカロリーを摂取しても、太りやすい人とそうでない人がいます。両者の違いは体質の差、言いかえれば個人の遺伝情報の差に基づいています。この二つの体質はどちらが得なのでしょうか。

「また太ったね」と言えば南太平洋の国フィジーでは、伝統的な誉め言葉になります。「ほっそりした足」というのは侮辱の言葉です。肥満体が豊かさの象徴とされる社会では、太りやすい体質の人が得と言えるでしょう。また個体の生存という視点からも、食料が豊富でない地域や食料難が続いている国などでは太りやすい体質の人の方が有利だと考えられます。

 

 

 

目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION