ア 多忙による心身の過労
忙しすぎるのがストレスになると言いましたが、疲労−過労−はストレスの大きな要因ですし、ストレスが大きいと疲れるという、行ったり来たりのことが起こってきます。
ウ 単身赴任
単身赴任のストレス度はかなり大きいとされます。人事院の研究会で、単身赴任者向けの対策のパンフレットを作ったこともありますが、そのころは多分に男性の単身赴任者を意識していたように思います。しかし女性の単身赴任というのも当然あるわけです。
これがどの程度ストレスになるかを判断するのはかなり難しいことがあります。単身赴任そのものは決して勧められることではないのでしょうし、職場としてはそうでないことを希望していると思います。ただ現実にはいろいろな事情があり、よく言われるのは子供の学校の問題や、高齢、病弱の親がいるなどということでやむを得ないことがあり得ると思われます。
男性と女性とどちらが単身赴任に対してストレスにならないかということはともかく、かなり個人差もあるようです。概して年輩者の方がストレスになるようですがそれも絶対ではありませんし、男性でも家事は余り苦にならない人もいます。また、自分の家との距離の問題で、比較的よく家族が来やすい場合と、そう簡単には行ったり来たりできない場合では違うでしょう。ただ、アンケート調査などによると比較的上の方のランクではあるようです。
エ 左遷
左遷については、特にいうことはありませんが、ただ実際にあった例では、部下の不始末の責任を問われての処遇で、もちろん、管理者、上司としての監督責任は否定できないとしても、本人に必ずしも非がない出来事ということもあり、何か釈然としないという場合もあるでしょう。