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以下、職場での役割に対する不満というのも、これまでに挙げたいくつかのことと、かかわりあってくることかと思いますが、これも具体的なことを挙げれば切りがないのですが、確かにそうだとは思えても、職場としてすぐにどうすると言えないことが多いのが現実でしょう。ただ、それを理解してあげるという姿勢が大切です。

将来への不安ということでは、これもいろいろな状況が考えられますが、企業などでは自分の勤めている会社の業績のこととか、いわゆるリストラの問題などもあるでしょうし、自分自身の職場内で立場や昇進にからむ事柄もあるのでしょう。また、必ずしも神経症的な傾向を持つ人でなくても、自分の性格や能力について疑問や悩みを持つ時もあるかと思います。

しかし、ここで最も大きなことは、次第に年齢が高くなって、定年が次第に近づいて来たときの心配です。これについては、第3巻の「中高年の健康管理」の中で一般的なことを含めて少し詳しくふれることにします。

次の自由時間の少ないことと言うのは、単純に言えば、仕事が忙しくて、余暇が少ないということです。これは、ストレス解消に何が必要かということと大きく関係してきます。ストレス解消の為には、仕事以外の時間に仕事と関係のないこと、いわゆる趣味にあてる時間がとれるということになりますから、逆に言えば、それが少ないことはそれがまたストレス要因になるという悪循環になります。

次の勤務状況の変化ということは、次の表に関係して述べることにします。

これらの他に、人間関係との中で、職場のいじめということは、余り表面には出ていないかもしれませんが、場合によっては大きく取り上げられることの一つになります。また最近では、セクシュアル・ハラスメントの問題も目をつぶって通れなくなってきています。この内の一部については別の章でふれるつもりです。

細かいことをあげれば、きりがありませんが、職場での喫煙のことが問題になることがあります。

 

 

 

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