金禧卿
転倒の後で
韓国生まれである金氏はソウル国立大学にて作曲の分野で文学士を習得し、カリフォルニア大学バークレー校にて文学修士と博士号を修得する。バークレー校のGeorge C.Ladd Prix de Parisの受賞者として、1988年から90年にかけて、IRCAMとパリの高等師範学校に務める。
《転倒の後で》は、クラリネット奏者のジョン・サケットとバスクラリネット奏者のピーター・ジョセフのために書かれている。音楽は、身体と精神の状態を映し出すものである。精神は長く辛い苦しみの果てに強くなっていくものである。眠れない夜に、二つの旋律が互いに相手の旋律に打ち勝とうと競い合っている。一つの旋律は身体をくつろがせようとする一方で、もう一つの旋律は身体を奮い立たせようとする。二つの旋律は、あたかも精神を支配するかのように身体の上に降りかかる。ついには、精神に身体が付き従うことになる。精神の長く辛い苦しみの果てに、神は光を見せてくれるのだ。
KIM Hi Kyung
After the Fall
