体と汗と音楽で伝える感動を
デフ・パペットシアター・ひとみの皆さん、劇団結成二〇周年おめでとうございます。一九九九年九月の「デフ・パペットシアター・ひとみINきみつ」と題して皆さんの人形劇「カガミマル」を上演し、汗と音楽と舞台いっぱいを動き回る新人形劇に、観客全員が感動と何とも知れない世界に酔いしれ、大成功に終わることができました。また、懇親会等では、一風変わった芸風や、皆さんの舞台では見られない一面に、我々実行委員も和気藹々と過ごすことができました。結成二〇周年記念公演「オルフェウス」もきっと素晴らしい感動を呼ぶことでしょう。二十一世紀初年度に二〇周年公演が出来る事で、皆さんのチャレンジ心に拍車をかけたのではないでしょうか?より奇抜な、デフ・パペットシアター・ひとみらしい芸風で体いっぱいに表現し、これからも頑張って下さい。
千葉県君津市ボランティアサークルfor・U 平尾一晴
「生きる力」あふれる舞台
庄崎さんとの出会いは、私が関わってきた「障害者とともに作る文化活動ワークショップ」に講師としてお迎えし、刺激的なひとときを共有させていただいたことに始まりました。以来、いくつもの舞台を仲間と楽しませてもらいました。いつも思うのは「ひとみ」の舞台に漲っている生のエネルギーです。生きることの喜びが舞台から客席へあふれ出てきて、自由と連帯の王国へ案内してくれるのです。
東京都 実践女子短大教授 薗田硝哉
きっと新しいなにかを発見できるに違いない
二年ほど前、私たちの劇場で上演された「わんぱくスサノオの大蛇退治」をはじめて見たときは本当に驚いた。こんなにも幅広い楽しみ方をもったお芝居があったのかと。大人と子ども、障害のある人とない人、すべての人が分けへたてなく舞台と交感している。そして今回の「オルフェウス」は、微笑が魅力的なあの庄崎さんの演出だという。彼の手によって、またお芝居の新しい楽しみ方を発見させてもらえるに違いないと期待している。
東京都 世田谷パブリックシアター 松井憲太郎
大人しか解らない芝居がある。子供だけが楽しめる芝居がある。言葉。大人のために選ばれた言葉、子供に理解して貰いたい為の話し方、言葉は芝居の表現方法であるが、限られた人達にしか伝わらないという高い壁でもある。
その壁の向こうにデフ・パペットシアター・ひとみの芝居があった。言葉を持たない人形達の動きは、色彩をともない直接視覚に訴える。舞台の上で奏でられる音楽は、振動となって心を響かせる。
子供・大人・日本人・外国人・ろう者・聴者、障害を持つ人・持たない人。全ての壁が取り払われ、どんな人達にも伝わるであろう感動がそこにはあった。
デフ・パペットシアター・ひとみの人形達、そしてこの芝居に関わる全ての人達の純粋なエネルギーを、多くの人に向けて発信して頂きたいと思っています。二〇周年おめでとうございます。
東京都 俳優 田中実(映画「アイ・ラブ・ユー」出演)
《祝成人》
「人形劇」という言葉からはおよそ想像のつかないその演技に、圧倒されたのは十五年も前のこと。私がまだ大学生の時です。それからは毎年新しい芝居が出来るのを楽しみにしてきました。近年その発想の豊かさ、ユニークさは更にパワーアップして、観る者を非日常の世界へと誘ってくれます。大好きなデフ・パペットシアター・ひとみと大大好きな庄崎さんの活躍を、二十一世紀も応援します!
東京都 NHK手話ニュース 中野佐世子
デフ・パペット結成二〇周年おめでとうございます。デフ・パペットの皆さんとは、平成4年に当センターがオープンして以来のお付き合いとなりますが、毎回の公演に深い感動があります。ろう者と聴者が同じ舞台に立ち、しかも芸術性の高い作品を創り続けていらっしゃる皆さんの今後の益々のご発展を心より希望しております。
神奈川県障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール企画課 戸村 毅
二〇周年おめでとうございます。初めてデフの人形劇を観たのは松山時代でした。それまでの人形劇とまったく違う手法と内容に新鮮な感動を覚えました。「健常者と聴覚障害者が一緒に作り上げる。」と言う言葉は、今日ではもう不要というべきで、表現力のしっかりしたデフの活躍に、人形劇の未来はかかっています。原点を忘れず、これからも果敢に挑戦する人形劇を創って下さい。
長野県飯田市文化会館職員 寺谷純一郎
創立二〇周年をお祝いして
鍛えあげた躍動感のある役者、豊かな表情をもつ人形、目と耳で感じられる音楽に魅せられる。言葉がないだけによけいに劇団員の想いが、それらを通して伝わってくる。
そして何よりもすばらしいのが、健常者とろう者との共演だ。混じり合って、質の高い舞台を提供してくれるデフ・パペの表現が、主張が従来の固定的なバリアを超えて展開されていくことをファンとして願っています。
新潟市・子ども文化創造の会 山宮美保子
デフパペ=板チョコ?
ワーイ!二〇周年おめでとうございます。
出会った時はまるで幼い頃初めて口にした、森永の板チョコのよう…味わったことのない新鮮さと優しさ。人形がことばになる、手話が美しい、こだわらないハートが、舞台をかけめぐる。これたこれなんだよ待っていたのは…。と、ことばにならないワクワクがわいてきた。そして、憧れてしまった。自分もいつかこんな素晴らしい舞台ができたらと…。デフパペは僕らの大切なエンゼルマークです。
富山市ニッチ人形芝居 大和温
今もみんなの心の中に
結成二〇周年おめでとうございます。
松岡町で上演した「ドッテテ・ドッテテ・ドッテテド」と「カガミマル」が懐かしく思われます。どちらも手話サークルを中心とした実行委員会での取り組みで、地元の聴力障害者が初めて社会にメッセージを発した日ではなかったかと思います。また、公民館の和室で劇団のみなさんと夜通し語り合えたことも私たちの活動の糧となっています。これからもデフパペの感性豊かな芝居を地方で待っています。
福井県松岡町 松岡手話サークル 山口真