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第7回日本太鼓全国講習会を静岡・本川根町で開催

〜全国から254名が受講〜

 

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(5級基本講座の講習風景)

 

第7回日本太鼓全国講習会が2月26日(土)・27日(日)の両日、静岡県の本川根文化会館を中心に行われました。

今回は、静岡県支部の主管により行われたもので、山内会長をはじめとする会員の皆さんの熱意と努力に、心から感謝を申し上げます。

講習会には、地元静岡県をはじめ、全国各地から254名の受講者が参加しました。

開講式には、財団を代表して塩見副会長と主管団体の静岡県太鼓連盟の山円強嗣会長が挨拶、続いて、本川根町の鈴木敏夫町長から歓迎の挨拶がありました。講師紹介の後、講師による模範演奏が行なわれ、午後からは、厳しい寒さの中、各講座の講師による指導が開始されました。

翌2日目は、朝の集いから始まり、講座も順調に進み、成果発表では3専門講座で技術を習得した受講生による演奏がそれぞれ行われ、2日間の講習による上達ぶりを披露しました。

閉校式では、小口副会長が挨拶をし、講習会は無事終了しました。

○専門講座

大江戸助六太鼓講座(講師:小林正道氏)

秩父屋台囃子講座(講師:高野右吉氏)

八丈太鼓講座(講師:菊池修氏)

○基本講座

3級基本講座(講師:松枝明美氏)

4級基本講座(講師:鈴木孝喜氏)

5級基本講座(講師:古屋邦夫氏)

なお、午後からは受験希望者による技術検定試験が行われました。検定の結果は、次のとおり。

1級検定 8名受験 8名合格

2級検定 8名受験 6名合格(3名認定)

3級検定 20名受験 16名合格

4級基本 38名受験 33名合格

5級基本 106名受験 98名合格

この結果、現在の技術認定員数は次のとおりです。

1級2名、2級16名、3級47名、4級137名、5級817名となり、技術認定員総数1019名となりました。

 

第7回日本太鼓全国講習会を主管して

静岡県太鼓連盟 会長 山内強嗣

第7回日本太鼓全国講習会を静岡県支部の主管により、静岡県の秘境・本川根町で開催させて頂きました。私も静岡県人でありながら、今回の講習会の下見を兼ねた静岡県連盟の総会で初めて当地を訪問し、静岡市内からのスリルあふれる1時間半の山道ドライブに、この地を開催地に決定することに不安を感じました。

しかし、地元赤石太鼓保存会の情熱に負け、理事を説得して開催にこぎつけたのです。私たちの心配とは裏腹に、受講申込者は日に日に増え、目標の200名は軽く突破。締切日にはスタッフを含め参加者総数290名にまで膨れ上がったのでした。

この交通不便な山間の地に、これ程までの人が集まったのは、まず、日本太鼓連盟の検定制度が定着してきたことが一つ。そして一人でも多くの人を集めるために、全国トップレベルの講師陣の無理を承知で依頼したことにあったと思います。講習会前夜の会議にそろった先生方の顔ぶれを見て、改めて静岡県連は身の程わきまえず、何と大それた事をしてしまったのだろうという自分自身への驚きと、先生方への感謝の気持ちで胸が一杯になりました。

恐れていた雪も、待ってましたとばかりに降り出して、講師、受講者の皆様には主催者側の行いの悪さと、対応のまずさで大変ご迷惑をかけたこと深く反省する次第であります。

しかし、無情に降る雪と冷え冷えとした会場にも負けない地元・本川根町の婦人会を中心とするボランティアの方々の、静岡のお茶のサービス、講習会終了後の猪鍋サービスは、体と心の芯まで暖めてくれたことと思います。

多くの方々に支えられ、第7回日本太鼓全国講習会が無事終了いたしましたことに、深く感謝とお礼を申し上げ、報告にかえさせていただきます。

 

講習会に参加して

赤石太鼓保存会 中原千明(中学校2年生)

私は閉会式のとき、小口大八先生のお話を一番前で聞きました。「太鼓は丸い、人を丸くする。太鼓は響く、人の心に響く。」この言葉が今でも印象に残っていて、今、私達若者に必要な体験の場がここにあるんだと思いました。

太鼓を聞いたり太鼓の練習をすると、太鼓っていいのもだなあってしみじみ感じます。それを教えてくれた講師の先生方に感謝します。

 

 

 

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