10 大江戸助六流ろう者太鼓鼓心会(東京都)
―プロフィール―
「大江戸助六太鼓」とは、プロの和太鼓演奏団体の名称で、東京・湯島に古くから伝わる盆太鼓に改良を加え、発展させた勇壮・華麗な組太鼓を特徴としています。
昭和58年に「日本チャリティー協会」の方から和太鼓を演奏してみないかと、東京都聴覚障害者連盟に問い合わせがあり、これがきっかけで「鼓心会」を結成しました。結成当時は「鼓心会」の前身「東京ろう者太鼓倶楽部」という名称でしたが、プロの和太鼓演奏団体の大江戸助六太鼓の頭(かしら)、小林正道先生より「太鼓は心で聴いて心で打て」と教えられ、後に改名し、現在に至っています。
聴覚障害者にとって音楽とはまるで別世界のことのように思われがちですが、特に太鼓は耳で聴くより音の振動によって体で感じ取れるので比較的取り付きやすい楽器とも言えます。ただメンバーは皆、それぞれ生まれながらに持っているリズム感覚がばらばらで、演奏技術を覚えるのもかなりの歳月を要します。
皆と共に楽しめるような太鼓を目指して頑張っていきたいと思います。
演奏曲
白梅太鼓
出演者
稲葉考一 加藤兼児
加藤智差子 田沼徳実
西元香里 足助絵里
浦部恵 松本理子
澤地正行