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3月4日(土) 韮山町社会福祉協議大会 韮山時代劇場大ホール

今年度最後の演奏会。どんつく12名。どんくさ6名。演奏介助者3名。総勢21名での演奏でした。健伺君にとってはどんつくのリーダーとして最後の本番です。練習のときはムードメーカーでみんなの気持ちをほぐしてくれました。『ぼくは卒業しても太鼓やりたいよ。』その言葉通り、今も仕事が終わってから練習に通って頑張ってくれています。

満君や亀井君は自分に正直です。『今日は気分がのらないので練習休みます。』お休みの理由をそんな風に言ってきます。本番があっても大好きな家に帰る事を優先します。そんな無理のない姿勢が頑張るパワーの源なのかも知れません。

特別に頑張っているわけではありません。ただ自分の気持ちのまま太鼓を続けること。その結果、どんつくの代表曲『和』が少しずつ広がってきました。『和』は今でこそ気持ちが和らぐという意味あいのものになりましたが、最初は『わー』と音がずれたことを嘆く表現がピッタリだったり、太鼓の音に驚く子供の声だったりしました。そして、もう一つこの曲に込められた意味、みんなで手をつないで一つの大きな輪になるという部分も根づいて来たように思います。演奏活動がセンターや学校、韮山町と外に広がっただけでなく、太鼓で遊ぶチャンスがセンターの子供達全員に与えられたのです。

『この子たちはすごいよね。自分が好きな事を人の前で発表して、拍手をもらってきたんだから。ふつうに生活していてもなかなか無いことよね。』どんつくの演奏後、そんな言葉をかけてくれた人がいました。今日メンバーたちはどんな気持ちで太鼓の前に立ち、どんな顔を見せてくれるのでしよう。いま、とても楽しみです。

 

 

 

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