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ご祝辞

 

長野県

知事 田中康夫

 

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このたび、第3回総務大臣杯日本太鼓ジュニアコンクールが、岡谷市において盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げます。

本日お集まりの皆様方におかれましては、日頃から、太鼓を通じて地域文化の振興に貢献しておられますことに対しまして、深く敬意を表する次第です。

太鼓は、古くは軍楽器や田楽、祭祀の具として使われたほか、民族芸能、民間の神楽において欠かせないものとして日本の生活の中に受け継がれてまいりました。

また、戦後は太鼓打楽へと発展し、全国的に御諏訪太鼓をはじめとする太鼓ブームが起こりました。現在では、誰にでも始められることから若者を中心に人気が高く、今最も注目を集めている身近な伝統芸能の一つであると伺っております。

こうした中、太鼓の甲子園ともいわれ、「郷土の心」を伝えるため一堂に会し技量を競う日本太鼓ジュニアコンクールが本県で開催されますことは、私どもにとって大きな喜びであり、日々太鼓の練習に励んでいる県内の青少年の皆さんにとっても素晴らしい経験になることと思います。

芸術文化に親しむことは、私たちの生活にとって欠かせないものであり、真に心の豊かさを実感できる社会の実現につながると考えております。

近年、自由時間の増大や価値観の多様化などを背景に、芸術文化活動に対する関心が高まってきておりますので、皆様方には、ますます精進を重ねられ芸術文化の担い手としてより一層ご活躍されますようご期待申し上げます。

おわりに、本日ご出場の皆さま方が日頃の練習の成果を存分に発揮されますとともに、(財)日本太鼓連盟並びに(財)日本太鼓連盟長野県支部がますますご発展されますことを祈念いたしましてお祝いの言葉といたします。

 

 

 

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