福島県福島市において、地域の若者達が和太鼓の魅力に引かれ平成6年夏に結成されました。「連なる響き風の如く」統制された律動、統制された所作、そして統制された各自の鼓動ににより、観衆の心に伝わる太鼓演奏を行っています。男性ばかりで打ち鳴らすその響きは、雷のように勇ましく、人々の心奥深くにある魂を奮い立たせます。
結成からの活躍はめざましく、県内の各種ステージはもとより、宮崎県で開催された「全日本太鼓フェスティバル」(平成8年)、日比谷公会堂における「日本太鼓全国フェスティバル」(平成10年)、千葉県成田市新勝寺本堂前における「かがり火奉納演奏」(平成10年)等の多くの全国ステージに出演。そして昨年10月には、岩手県陸前高田市で開催された「全国太鼓フェスティバル」に福島県を代表して出演し、観衆並びに関係者から高い評価を受けています。
今後、県内、国内、そして海外へと「連響風組」の響きを更に轟かせていくため、常に初心を忘れず厳しい鍛練を重ねていくつもりです。
12 おおむら太鼓連くじら太鼓(おおむらたいこれんくじらたいこ)…長崎県
演奏曲 翔・上がり屋台・時空(しょう・あがりやたい・とき)
大村市は1000年の歴史を持つ城下町であり、城主がキリシタン大名であったことから、4人の天正少年使節をローマへ送り、ローマ法王と謁見したということは歴史的にも有名です。
その時代と同じ頃、大村に捕鯨の基地があり、その網元で深沢義太夫という人物がおり、捕鯨で得た財産を全て大村藩のために使い、自らは生涯質素な生活を送り、その一生を終えたそうです。
おおむらくじら太鼓は、深沢義太夫の遺徳をたたえると共に、その当時の勇壮な鯨獲りの様を太鼓の響きに変え、400年の歴史を越えて現在に誕生しました。