なまはげ太鼓は、男鹿半島を中心に秋田県北東部に古くから伝わる「なまはげの奇習行事」に基づき、「なまはげ伝説」の一説から創作された和太鼓の演奏です。「なまはげ」とは、姿は「鬼」そのものですが、真意は「山神の化身」であり、年に一度下山し、人間界の「なまけ者」や「悪いことをしている者」を戒めるためにやってきて、暴れまわります。この様子を表現しているのが前半で、「真山おろし」という曲です。また、後半は、自分達の悪い心を戒めてくれた山神様に、改心した人々が深く感謝し、「これからは一生懸命がんばりますので、山の上から見守っていて下さい。」という願いを込めて「真山がえし」という曲があります。今日は「真山おろし」を打ちます。
「なまはげ太鼓伝承会」は、ふるさとを大切にした、新しい伝統芸能として生まれました。「男鹿半島」だけでなく「秋田県」をも、広く皆さんに知っていただけるよう、県内はもとより日本全国、さらには海外での公演も多数行っております。
公演に来て下さった方々に、“山神の化身”から「気迫」をお届けします。
10 串間くるみ太鼓(くしまくるみたいこ)…宮崎県
演奏曲 激流(げきりゅう)
「江戸時代中期、数年続いた日照りにより、稲は実らず、草を食し、木の根をかじる生活を強いられました。このような時、鐘やうちわ太鼓を打ち、竜神様へ雨乞いをする習慣が始まりました。」と言う歴史的事実をもとに昭和60年「村おこし」の一環として、7名の青年たちによって始められたのが、「くるみ太鼓」です。
その後、串間の代表として太鼓を打つ心を持てと言う意味を込めて「串間くるみ太鼓」と名を改め、子供達を中心としたチームへ脱皮し、成長しました。
2回のシンガポール遠征や、大阪、名古屋など県外を含め年40回ほどの出演依頼を受けるまでになってきています。
目標は、「上手だ」に満足せず、「すごい!!」と言わせる太鼓を打ちたいです。