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Marcello

 

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工藤博

マルチェロ(2・9日)

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平塚市出身。1965年東京芸術大学声楽科卒業。68年同大学院オペラ科を修了。65年芸大メサイアのバスソロでコンサート・ソロデビューの後、「第九」をはじめ「メサイア」、諸々の「レクイエム」他、多くの「オラトリオ」「ミサ曲」からオルフの「カルミナ・ブラーナ」まで多岐に亘るソリストをつとめ、ボリュームの有る安定した声と、豊かな音楽解釈によって、その都度好評を得てきた。一方、66年芸大オペラ「ドン・ジョヴァンニ」のレポレロ役でオペラ歌手としてデビューの後、二期会をはじめ、新国立劇場、藤原歌劇団、東京室内歌劇団、東京オペラプロデュース、日生劇場、その他の主催するオペラで重要な役をつとめ、ことに藤沢市民オペラには、79年の「竜恋譜」から毎回出演し「ウィリアム・テル」のタイトルロールの好演にたいして、ジロー・オペラ賞を受賞した。主なレパートリーには「フィガロの結婚」のフィガロと伯爵、「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロール、「魔笛」のパパゲーノ、「椿姫」のジェルモン、「カルメン」の闘牛士、「夕鶴」の運ず、などが有るが、その他ワーグナーから現代オペラまで主役に出演したオペラは50演目以上にのぽる。最近はサロンコンサートの連続企画や若手の育成にも尽力している。フェリス女学院大学講師。

 

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末吉利行

マルチェロ(3日)

Toshiyuki Sueyoshi

大阪府出身。東京芸術大学卒業、同大学院修了。畑中良輔、平野忠彦、田中万美子、河合武彰の各氏に師事。宗教曲のソリストとして極めて高い評価を受け、またドイツリートや日本歌曲のコンサートも多く、「第九」などオーケストラとの共演でも活躍しているが、オペラでも、「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロール、「フィガロの結婚」の伯爵、「ラ・ボエーム」のマルチェロとショナール、「蝶々夫人」のシャープレス、「椿姫」のジェルモン、「愛の妙薬」のペルコーレ、「サロメ」のナザレ人等多くのレパートリーを持ち、1996年から「カルメン」のエスカミーリョ、「コシ・ファン・トゥッテ」のグリエルモ、「魔笛」のパパゲーノ、「道化師」のシルヴィオで連続して二期会本公演に出演し、その存在感のある歌唱と幅広い演技力で注目を集め、97年ジロー・オペラ新人賞を受賞した。最近では「こうもり」のファルケ、「フィガロの結婚」のフィガロを歌い、新国立劇場の「魔笛」「サロメ」にも出演している。藤沢市民オペラには「椿姫」「ファウスト」「魔笛」「トゥーランドット」「ウィンザーの陽気な女房たち」に、湘南台シアターオペラには「昔噺人買太郎兵衛」「霊媒」「泥棒とオールドミス」に出演している。藤沢市在住。二期会会員。横浜シティオペラ会員。現在、愛知県立芸術大学助教授。東京芸術大学、洗足学園大学講師。

 

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松尾健市

マルチェロ(10日)

Ken-ichi Matsuo

兵庫県出身。国立音楽大学卒業。1986年ミラノに留学。翌年帰国。その後3年間のサラリーマン生活を経て、90年8月音楽活動を再開する。91年4月オペラ「パリアッチ」トニオでオペラデビュー、その後数多くのオペラに出演。藤沢市民オペラには「ウィンザーの陽気な女房たち」のカーユス博士役で出演した。特に96年7月に行われたマクベス(関西初演)では、タイトルロールを見事に演じ絶賛され、また97年二期会「フィガロの結婚」の伯爵、99年新国立劇場「こうもり」のフランクの好演は記憶に新しいところである。またその活動は国内のみにとどまらず、ヨーロッパをはじめとする国々で演奏会に出演。特に米オハイオ州オペラでの「トスカ」スカルピア出演では、現地新聞紙上で、声と存在感を持ち合わせたすばらしいバリトンと絶賛される。またソリストとして、「第九」、モーツァルトの「レクイエム」、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」等に出演。コンサート活動にも意欲的に取り組み、92年より「松尾健市の歌とお話(世界は巡る)」と題して、約30カ国100都市で自分自身が体験した話をまじえ、各種研修会・学校鑑賞会等に出演、好評を博す。二期会会員、二期会ロシア歌曲研究会会員、日本演奏連盟会員、ぐるーぷなーべ会員。藤沢市在住。

 

 

 

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