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知的障害の特徴

知的障害という状態については、法律には明確には規定はされていません。時代や社会の状態によって捉え方が変化するものあり、また教育・医療・福祉の分野からも捉え方が異なっています。ここでは生活場面から見た「知的障害」について特徴付けたものを紹介します。

「知的機能の障害が発達期(概ね十八歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別な援助を必要とする状態にあるもの」(厚生省平成二年実施基礎調査時用いた定義)と規定されています。

ここでいう知的機能とは知能指数が概ね七十まで、日常生活は自立機能・運動機能・意思交換・探索操作・移動・生活文化・職業等の到達水準、あるいは適応行動水準から知的障害と判定されます。

ひとくちに知的障害と表現されますが、その状態は誰しもが持っている個性や性格と同じように一人一人がまったく異なります、したがって凶暴性や犯罪行為と知的障害の関係性はありません。

 

「21世紀の社会福祉施設に期待すること」

少し大胆なテーマですが、袋井学園、あきは寮に入所している利用者の保護者の方にご意見、ご要望をいただきましたので紹介します。

 

「施設に期待すること」

障害があるがために自宅で暮らすことが困難な人たちにとって、施設は収容場所ではなく「家」であるべきだと考えています。

「家」は自分が心安らぎ最も落ち着くことができる場所であると思います。障害者にとっての施設はそのような「家」であってほしいと願っています。

障害者が快適で住み良い生活環境を望むことと、健常者がそれを求めることとは少しも変わりません。しかし、残念ながら理想とほど遠いのが現状だと考えています。人件費や施設改善費の問題、行政との関わり等解決しなければならないことが数多くあるかと思いますが、自分たちで訴え、改善することができない障害者は、定められた環境の中で精一杯に生きています。

この人たちが日々心安らかに恵まれた環境で生活できるように手を差し伸べることこそ施設管理者(行政)と私たち保護者の務めだと思います。

様々な障害を抱える人の集団生活をより家庭生活に近いものにするにはどうしたらよいのでしょうか。行政・施設・保護者が手を携えて考えていく必要を強く感じています。

 

「今後施設に期待すること」

毎月の面会日に、あきは寮の門を入ると正面玄関前に植えられた季節の花々が私たちを迎えてくれ「おはよう」「こんにちは」と言う入所者達の明るい笑顔に囲まれます。

親だけでなく、ここにお世話になっている入所者にも高齢化は避けてとおれません。日常生活面や施設面でいろいろな課題が増えてくると思いますが、あきは寮が入所者にとって何時までも素晴らしい我が家であってほしいと願っています。

 

 

 

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