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1] 海浜断面形状

図4.7に海浜断面形状を示した。

HWLから背後の道路との境界のパラペットまでの砂浜幅は約115mを有する海浜幅の広い海岸である。海浜勾配は緩やかで、HWLから20〜30mに小さな段差が形成されている。汀線付近の勾配は5.5%である。

 

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図4.10 大磯海岸の海浜断面形状

(他の測線とは縮尺が異なる点に注意)

 

2] 底質

中央粒径は、MSLで0.172〜0.192mmと比較的細かく、MSLで若干大きくなるが、地盤高による顕著な差はない。

IL値は2.53〜3.21%であり、HWLで若干大きくなっている。COD値は、MSLで他の2点よりも倍程度大きくなっている。ORP値は、調査時に水面下にあったLWLで他の2地点よりも若干低くなっている。

 

表4.18 大磯海岸における底質調査結果

065-2.gif

 

3] 底生生物

底生生物は、全体で8種が出現した。

各採取点の出現数は1〜5種で、HWLはヒメスナホリムシのみ、MSLではチロリ科の一種とアミ科の一種が出現したのみであった。LWLではフジノハナガイ4個体/m2がみられた。

 

 

 

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