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吟剣詩舞だより

 

第30回少壮コンクール指定吟題

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粋心流星華吟詠会創立四十周年記念祝賀会

平成十二年十一月十九日、大阪の名園・太閤園にて標題の祝賀会が華々しく開催されました。先代宗家の二十三回忌にあたり、二代目宗家襲名二十周年記念も合わせて行われたことに、意義が有った様におもわれます。午前中は会員による構成吟、南・西地区合同こよる―歴史とロマン―「鳴呼鎮西の空晴れて」が、舞を交えて華やかに行われ、続いて東・北地区合同の構成吟―風流三昧―「酒ありてこそ」では華道吟あり、書道吟ありで、各地区それぞれに、一年かけての発表と言う事で、充分な舞台設備では無かったが、見事な練習成果の舞台が繰り広げられた。

午後からは少壮吟士矢田星旺氏の名司会で、各流派のご来賓の先生方をお招きしての記念式典が執り行われ吟界最高峰の役職で、御活躍頂いている愛国詩吟連盟理事長・八島紫海先生、日本吟剣詩舞振興会近畿地区連絡協議会議長・山岡哲山先生、大阪府吟剣詩舞道総連盟会長・濱田哲城先生、大阪府詩吟連盟理事長・辻本實峰先生等々、それぞれに意義の有るご祝辞を項き、華を添えて頂きました。引き続き、各流宗家先生方による華麗な祝吟舞をご披露頂き一同に感動の渦が捲き起こりました。会員特別表彰・永年表彰と続き、祝電披露では大阪府太田房江知事まじめ、(財)日本吟剣詩舞振興会会長笹川鎮江先生他、多数の各流各派の先生方より祝電を頂戴致しました。

最後に粋心流宗家会長による謝辞、要旨は「創流の初代宗家の夢を引き継ぎ結成当初大変なご苦労を項きました先輩諸氏、幹部先生方からお預かりいたしました大切な星華吟詠会をいかに充実させ次代に引き継ぐかが二代目としての私の責任で有り、後継者の養成こそが自らに課せられた使命と信じて邁進して参りました。利害を超えて純粋に詩を愛する素晴らしい同志に恵まれまして本日めでたく四十周年を迎える事が出来ました。小会といえども会員一同相和し、手を携えて斯道発展の為に微力を尽くす所存で御座います。」と締め括られた。柴田星海大会副委員長の閉式の辞で無事式典を終了、引き続き創立四十周年記念企画構成番組(スライド吟詠)スライドはお懐かしい先代宗家や、ご家族又・現在活躍中のご来賓先生方の幼い頃からの成長の過程をスライドで映写されて、雰囲気を盛り上げて項きました。

ダイヤモンドホールに場所を移しての懇親会は、コーラスあり、河内音頭での総踊りありで大いに盛り上がりました。

(広報部長 今村星旭)

 

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本部構成吟のフィナーレで出演者全員が「会歌(三)」を吟じた。

 

三月NHKラジオ

FM吟詠放送

「邦楽のひととき」

●放送日時 三月十五日(木) 午前十一時〇〇分〜同三〇分

●再放送 三月十六日(金) 午前五時二五分〜同五五分

●吟題と出演者

一、和歌・みわたせば(素性法師)

春簾雨窓(頼鴨?

<吟> 田中祐泉

二、和歌・かすみたつ(良寛)

時に憩う(良寛)

<吟> 田邑嘉風

三、桂林荘雑詠諸生に示す その(三) (広瀬淡窓)

花を惜しむ(福沢諭吉)

<吟> 八代輝霊

四、花朝澱江を下る(藤井竹外)

折楊柳 (楊巨源)

<吟>辰巳快水

五、山中幽人と対酌す(李白)

鍾山即事(王安石)

<吟>白波瀬緑斎

六、黄鶴楼(崔?

<吟> 奥村龍愛

 

三月NHK教育テレビ

三月吟詠放送

「吟詠・春をうたう」

●放送予定 三月二十五日(日) 午後一時四五分〜二時〇〇分

●吟題と出演者

一、和歌・大海の(源実朝)

<吟>笹川鎮江

二、稲叢懐古(太宰春台)

<吟>笹川鎮江

三、江上の船(嵯峨天皇)

<吟>辻島鑑霊

四、漢江(杜牧)

<吟>杉山翔鴻

五、長安春望(盧綸)

<吟>志塚心鵬

<吟>渡辺桜虎

<吟>臼井寛洲

 

 

 

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